2005年01月

アカデミー・ノミネート作品が日本で未公開な理由

 今回のアカデミー・ノミネート作品。主要部門で、既に日本公開されているの「ネバーランド」だけである。これは、毎年のことで、アメリカと日本での公開時期のギャップがあるから、しょうがないと思っていた。多分、みなさんもそう思っているだろう。しかし、アメリカに来て、そうではないことがハッキリとわかった。

 日本の映画配給会社の陰謀である。
 いや、失礼。
 日本の配給会社の高度な戦略である。
 
 公開時期ということであれば、今回のノミネート作品の半分以上は、去年の秋〜冬公開である。つまり、「ポーラー・エクスプレス」や「Mrインクレディブル」より前、あるいは同時期に公開されているのだ。したがって、日米の公開時期の遅れということでは、説明できない。ここに、日本の配給会社の意図を感じる。

 アカデミー作品賞受賞ということになれば、すごい宣伝効果が得られる。ほとんどの新聞や雑誌で、とりあげられるわけだから。仮に作品賞受賞できなくても、男優賞とか、女優賞とか一部門の受賞でも宣伝になるし、最悪ノミネートだけでも、宣伝効果はあるわけだ。

 例えば、「アビエイター」で考えてみよう。アカデミー賞発表は、2月27日。「アビエイター」の日本公開は3月公開。仮に、アカデミー賞で作品賞、主演男優など数部門を獲得したとする。なんと、その数週間後に、日本での公開が始まるのだ。
 テレビ、雑誌でも大きく取り上げられた直後。いや、丁度週刊誌だと1週遅れになるから、ドンぴしゃ公開のタイミングに合う。絶好すぎるタイミング。当然、偶然ではあるまい。
 映画配給会社の高度な宣伝戦略なのである。

 そのせいで、日本の一般観客は、アカデミー・ノミネート作品のほとんどを、まだ見ていない状況で、アカデミー賞授賞式を見なくてはいけないという。まあ、しょうがないのかなあ・・・。

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