職業イメージと映画・テレビの影響
一本の映画は、一人の人間の人生にどれだけの影響を与えるのでしょうか?
「252 生存者あり」の宣伝を兼ねてか、「ハイパーレスキュー」の
訓練にアナウンサーが体験入隊したレポートをテレビでやっていました。
ハイパーレスキューとは、通常の消防隊だけでは対処しきれない
難しい状況の人命救助を行う部隊のこと。
映画「252 生存者あり」は、壊滅した新橋で活躍する
スパーレスキューの物語です。
最近の日本映画は、製作にもテレビ局がからんで、テレビでの宣伝を
ガンガン行います。「またか」という感じもしますが、
ハイパーレスキューの中越地震での活躍のVTRなどを見ると、
ジーンとすものものあり、
隊員自身にも命の危険性が伴う危険な状況の中、
命がけで救助を行う「レスキュー」という仕事の重要性を
思い知らされます。
今期のテレビ・ドラマ。
何本か見てきましたが、私は「ギラギラ」が一番おもしろかったです。
仕事をクビになり、家族を養うためにホストに復帰する、
伝説のホスト公平の苦難と活躍を描いたドラマ。
最初、「ホスト」の映画ということで、全く見る気もしませんでしたが、
私が注目している男優、佐々木蔵之介 の初主演ドラマということで
見始めたのが、 彼の演技が予想通り素晴らしかったです。
ドキュメント風のカメラワークも意外と臨場感アップに寄与していて、
最終回に向けて、大いに盛りあがりました。
佐々木蔵之介は、これから、さらにブレイクするでしょう。
「ホスト」といえば、女性をだましてお金をまきあげる詐欺師のような
職業と思っていましたが、「女性の心を癒す」という側面もあることを
初めて知りました。
今後、「ホスト」と聞いても、以前ほどネガティブな印象を
持たないでしょう。
本木雅弘主演の「おくりびと」では、「納棺師」というあまり
知られていない職業にスポットを当て、人生の最後を演出する
重要な職業であることを世間に知らしめました。
このように、映画やドラマというのは、「職業イメージ」について
多大な影響を及ぼすと思います。
映画やドラマをみて、「この職業に就きたい」と思う。
映画やドラマを通して、子供や若者に、職業選択の動機として、
重要な影響を与える可能性がある、と思います。
よく「どうして医者になったんですか?」という質問を受けます。
一言では語れませんが、私が影響を受けた作品を何かあげるとすれば、
やはり渡辺淳一先生の小説ということになるでしょう。
渡辺淳一先生といえば、最近では「恋愛小説」で有名ですが、
デビュー当初は医療現場を舞台にした小説をたくさん書いていて、
これがめちゃくちゃおもしろくて、むさぼるように読んだ覚えがあります。
ちなみに、渡辺淳一先生の出身校は、私の出身校と同じ「札幌医大」です。
私の同期の友人のH君は、「ブラックシャック」が大好きで、
「ブラックシャック」はボロボロになるまで読んだ、
とよく話していましたが、彼はやはり外科医になりました。
映画、ドラマ。そして、小説や漫画。
職業選択に多大な影響を及ぼすことは間違いありません。
あと、「どうして精神科医になったんですか?」という質問もよくうけます。
私は医学部に入学するときは、「内科医」になると決めていたのですが、
実際、精神医学を学んで、臨床実習などをするうちに、精神医学の
おもしろさに気付いて、「内科医」か「精神科医」か、
二者択一で悩んだ時期があります。
その時に、見た映画がコレ。
http://01.futako.info/a/dvd016.html
冗談や受け狙いではありません。
ロビン・ウィリアムスの「レナードの朝」とでも書いておけば、
私の好感度も上がるのでしょうが、「ド●●マ●●」というのが、
実に樺沢的です(笑)。
ま正面から精神医学を描いた作品にはちがいありませんが、
癒し系映画とは程遠い。
でも、この映画を見て人間の心の奥底の不可解さを実感し、
精神医学について「もっと深く学びたい」という気持ちを
強めたのは事実です。
多分、ほとんどの人は見たことないと思いますので、
レンタルでもいいので見てください。
→ http://01.futako.info/a/dvd016.html
原作は、映画以上に衝撃的なので、原作もお勧めです。
そういえば、最近、麻生総理の
「(医師には)社会的常識がかなり欠落している人が多い」
という失言が大問題になりました。
これは失言というよりは、麻生総理の
医者に対する職業イメージそのものなのでしょう。
失言を撤回しようが、彼の職業イメージは、
変わるはずがありません。
なぜこんなことを言うのか。
昔、医師数抑制を主張していた医師会に対する不満があるのはわから
ないでもないですが、
一国の首相が「非常識な人が多い」と公言する職業に、
積極的になりたいという人がいるでしょうか?
医師不足が叫ばれるなか、医師数を増やさなければいけない。
医学部の定員を増やさないと医師数はふえませんが、
定員だけどんどん増やしても医師のレベルが下がる可能性も
あるわけですから、「医師になりたい人を増やす」ことも
同時に必要です。
そうした状況の中、
若いみなさん、「非常識な人が多い職業」目指して頑張ってください
と言って、医師になりたい人が殺到するわけはないのです。
麻生総理の発言は、医師に対する職業イメージに
マイナスの影響を与えて、
日本の医師不足に拍車をかけるような意味しかないでしょう。
小児科、産婦人科など労働条件の過酷な診療科を志す医師が少ない。
地方の病院に勤務する医師が少ない。
こうした問題が、最近深刻化していますが、医学部の定員を増やしても、
過酷な診療科や地方の病院に勤務したいという医師が少ないという状況に
対しては、ほとんど焼け石に水ではないかと思われます。
では、どうすればいいのか?
それを考えるうえで、「職業イメージ」をアップすることは
重要であり、有効だと私は思います。
具体的には、小児科医の活躍を描いた「小児救命」とか、
僻地医療を描いた「Dr.コトー診療所」とか、すでにドラマや漫画
となっていますが、こうした医師の職業イメージをアップする
映画やドラマや漫画がもっとももっと登場してほしいなあ・・・と
思っています。
「ド●●マ●●」を見て精神科医を選んだ私のように(爆)、
「小児救命」を見て小児科救急に進もう、
「Dr.コトー診療所」を見て(読んで)僻地医療をやろう
と思う若者も必ず現れてくると思います。
「252 生存者あり」の宣伝を兼ねてか、「ハイパーレスキュー」の
訓練にアナウンサーが体験入隊したレポートをテレビでやっていました。
ハイパーレスキューとは、通常の消防隊だけでは対処しきれない
難しい状況の人命救助を行う部隊のこと。
映画「252 生存者あり」は、壊滅した新橋で活躍する
スパーレスキューの物語です。
最近の日本映画は、製作にもテレビ局がからんで、テレビでの宣伝を
ガンガン行います。「またか」という感じもしますが、
ハイパーレスキューの中越地震での活躍のVTRなどを見ると、
ジーンとすものものあり、
隊員自身にも命の危険性が伴う危険な状況の中、
命がけで救助を行う「レスキュー」という仕事の重要性を
思い知らされます。
今期のテレビ・ドラマ。
何本か見てきましたが、私は「ギラギラ」が一番おもしろかったです。
仕事をクビになり、家族を養うためにホストに復帰する、
伝説のホスト公平の苦難と活躍を描いたドラマ。
最初、「ホスト」の映画ということで、全く見る気もしませんでしたが、
私が注目している男優、佐々木蔵之介 の初主演ドラマということで
見始めたのが、 彼の演技が予想通り素晴らしかったです。
ドキュメント風のカメラワークも意外と臨場感アップに寄与していて、
最終回に向けて、大いに盛りあがりました。
佐々木蔵之介は、これから、さらにブレイクするでしょう。
「ホスト」といえば、女性をだましてお金をまきあげる詐欺師のような
職業と思っていましたが、「女性の心を癒す」という側面もあることを
初めて知りました。
今後、「ホスト」と聞いても、以前ほどネガティブな印象を
持たないでしょう。
本木雅弘主演の「おくりびと」では、「納棺師」というあまり
知られていない職業にスポットを当て、人生の最後を演出する
重要な職業であることを世間に知らしめました。
このように、映画やドラマというのは、「職業イメージ」について
多大な影響を及ぼすと思います。
映画やドラマをみて、「この職業に就きたい」と思う。
映画やドラマを通して、子供や若者に、職業選択の動機として、
重要な影響を与える可能性がある、と思います。
よく「どうして医者になったんですか?」という質問を受けます。
一言では語れませんが、私が影響を受けた作品を何かあげるとすれば、
やはり渡辺淳一先生の小説ということになるでしょう。
渡辺淳一先生といえば、最近では「恋愛小説」で有名ですが、
デビュー当初は医療現場を舞台にした小説をたくさん書いていて、
これがめちゃくちゃおもしろくて、むさぼるように読んだ覚えがあります。
ちなみに、渡辺淳一先生の出身校は、私の出身校と同じ「札幌医大」です。
私の同期の友人のH君は、「ブラックシャック」が大好きで、
「ブラックシャック」はボロボロになるまで読んだ、
とよく話していましたが、彼はやはり外科医になりました。
映画、ドラマ。そして、小説や漫画。
職業選択に多大な影響を及ぼすことは間違いありません。
あと、「どうして精神科医になったんですか?」という質問もよくうけます。
私は医学部に入学するときは、「内科医」になると決めていたのですが、
実際、精神医学を学んで、臨床実習などをするうちに、精神医学の
おもしろさに気付いて、「内科医」か「精神科医」か、
二者択一で悩んだ時期があります。
その時に、見た映画がコレ。
http://01.futako.info/a/dvd016.html
冗談や受け狙いではありません。
ロビン・ウィリアムスの「レナードの朝」とでも書いておけば、
私の好感度も上がるのでしょうが、「ド●●マ●●」というのが、
実に樺沢的です(笑)。
ま正面から精神医学を描いた作品にはちがいありませんが、
癒し系映画とは程遠い。
でも、この映画を見て人間の心の奥底の不可解さを実感し、
精神医学について「もっと深く学びたい」という気持ちを
強めたのは事実です。
多分、ほとんどの人は見たことないと思いますので、
レンタルでもいいので見てください。
→ http://01.futako.info/a/dvd016.html
原作は、映画以上に衝撃的なので、原作もお勧めです。
そういえば、最近、麻生総理の
「(医師には)社会的常識がかなり欠落している人が多い」
という失言が大問題になりました。
これは失言というよりは、麻生総理の
医者に対する職業イメージそのものなのでしょう。
失言を撤回しようが、彼の職業イメージは、
変わるはずがありません。
なぜこんなことを言うのか。
昔、医師数抑制を主張していた医師会に対する不満があるのはわから
ないでもないですが、
一国の首相が「非常識な人が多い」と公言する職業に、
積極的になりたいという人がいるでしょうか?
医師不足が叫ばれるなか、医師数を増やさなければいけない。
医学部の定員を増やさないと医師数はふえませんが、
定員だけどんどん増やしても医師のレベルが下がる可能性も
あるわけですから、「医師になりたい人を増やす」ことも
同時に必要です。
そうした状況の中、
若いみなさん、「非常識な人が多い職業」目指して頑張ってください
と言って、医師になりたい人が殺到するわけはないのです。
麻生総理の発言は、医師に対する職業イメージに
マイナスの影響を与えて、
日本の医師不足に拍車をかけるような意味しかないでしょう。
小児科、産婦人科など労働条件の過酷な診療科を志す医師が少ない。
地方の病院に勤務する医師が少ない。
こうした問題が、最近深刻化していますが、医学部の定員を増やしても、
過酷な診療科や地方の病院に勤務したいという医師が少ないという状況に
対しては、ほとんど焼け石に水ではないかと思われます。
では、どうすればいいのか?
それを考えるうえで、「職業イメージ」をアップすることは
重要であり、有効だと私は思います。
具体的には、小児科医の活躍を描いた「小児救命」とか、
僻地医療を描いた「Dr.コトー診療所」とか、すでにドラマや漫画
となっていますが、こうした医師の職業イメージをアップする
映画やドラマや漫画がもっとももっと登場してほしいなあ・・・と
思っています。
「ド●●マ●●」を見て精神科医を選んだ私のように(爆)、
「小児救命」を見て小児科救急に進もう、
「Dr.コトー診療所」を見て(読んで)僻地医療をやろう
と思う若者も必ず現れてくると思います。














