最新映画批評
GALACTICA/ギャラクティカ
映画館で映画を・・・というのが理想ですが、
出かけるのも暑くて大変、ということで
レンタルDVDで済ませてしまう人も多いのでしょうね。
レンタルDVDを楽しむのなら、テレビ・シリーズがお勧めです。
最近では、「24」「プリズン・ブレイク」「ヒーローズ」など
アメリカのテレビ・ドラマが大人気です。
夏休みを利用して、連続鑑賞をたくらんでいる人もいるかもしれません。
さて、数あるアメリカのテレビ・ドラマの中でも、
樺沢がイチオシでお勧めするのが、
この「GALACTICA/ギャラクティカ」です。
1977年に大ヒットした「スター・ウォーズ」の強い影響の元、
というか2匹目のドジョウを狙った作られた「宇宙空母ギャラクティカ」は、
1978年からアメリカABCテレビで放映されました。
「GALACTICA」は、その「宇宙空母ギャラクティカ」のリメイクですが、
「宇宙空母ギャラクティカ」が派手なスペースオペラだったのに対して、
雰囲気が全く異なります。
正直、メッチャ「暗い」のですが、人物描写が深いというか、
テーマ性がめちゃくちゃ深く掘り下げられています。
1960年代頃のSF小説のような雰囲気です。
全文明を破壊し人類の滅亡を謀る機械間「サイロン」から
逃れた宇宙空母ギャラクティカのクルーたちは、
人命の人生き残りを賭けた逃避行を続けます。
「宇宙空母ギャラクティカ」のサイロンは、
わかりやすロボットの姿をしていましたが、
「GALACTICA」には、ロボット型の他に、人間型サイロンが登場します。
これは、いわゆる「クローン」のようなものですが、
ほとんど人間と区別がつきません。
そして、ギャラクティカのクルーと同じ姿をした
サイロンが、ギャラクティカの船内に送り込まれます。
誰が見方で、誰が敵なのか?
誰が人間で、誰がサイロン(機械)なのか?
ひょっとして、自分自身もサイロンではないのか? と
アイデンティティすら危うくなってきます。
自分とは何か? 自己とは何か?
意識とは何か? 人間とは何か?
人間と機械の違いは何か?
こんな哲学的なテーマが、次々と我々に投げかけられます。
それこそ、フィリック・K・ディックのような世界ですが、
この疑心暗鬼こそが、シリーズ全編にわたって、強烈な
緊迫感を生み出しているのです。
アメリカでは、「Sci-Fi(サイ=ファイ)チャンネル」での
放映とあって、大手ネットワークの地上波放送ではなかったせいか、
他のテレビ・ドラマほど大きな話題にはなりませんでしたが、
メディア、批評家筋からは驚くべき賛辞を持って迎えられました。
まさに、マニア向けというか、通向けの極上のテレビ・ドラマと
言えるでしょう。
樺沢的には間違いなく傑作。
とりあえず、最初の数話だけでも見てほしいと思います。
eigano at 11:29















